著者
深溝 慶 大沼 貴之
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.404-411, 2009-06-01 (Released:2011-07-04)
参考文献数
22
被引用文献数
1

30年前に登場したHPLCは分析時間を短縮化し,オリゴ糖や単糖を生産する酵素群の構造と機能の理解に大きく貢献した.また,酵素反応の視覚化という意味でも画期的技術だった.最近,この優れた方法をさらに進展させようという波が押し寄せている.ここでは30数年間の糖質加水分解酵素の反応解析法における進展を振り返りつつ,酵素反応の視覚化の新しい波であるHPAEC-PADやESI-MSを紹介する.