- 著者
-
渡久山 和史
- 出版者
- 沖縄大学地域研究所
- 雑誌
- 地域研究 = Regional Studies (ISSN:18812082)
- 巻号頁・発行日
- no.11, pp.35-42, 2013-03
本稿の問いは、沖縄県においてなぜ那覇市に生活保護受給者が多い/増加しているのか、である。この問いを軸に、そこから見えてくる現在の沖縄の姿(の一面)を描写する。戦後沖縄は、「復帰前の基地依存から復帰後の行政依存へ。そして、その帰結としての生活世界の空洞化と構造的貧困」という歴史を辿った。我々は今後、生活世界を堅持したオルタナティブな沖縄を構想するべきである。