著者
青野 忠勝 仁科 弘重 渡部 憲幸
出版者
農業施設学会
雑誌
農業施設 (ISSN:03888517)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.231-239, 1994

高床式開放鶏舎における除糞機の開発に取組み, ローラ型ガイドを有する, 無人走行が可能な自走式除糞機を製作した。試作除糞機は管理機がベースであり, 走行速度の低下を目的として, 機関の動力取り出し軸 (PTO軸) に装着するプーリの改良も試みた。<br>そして, タイヤの種類・機関回転数・シフトレバーポジションの違いによるけん引力を測定し, 既存プーリの場合と比較検討した。さらに, 試作除糞機によって除糞作業を行い, 走行速度との関係も含めて, 除糞効率を求めた。<br>その結果, 試作除糞機は, 除糞作業に十分なけん引力を示し, また, 除糞効率も70~100%と高い値が得られたことから, 実用上十分な性能を有すると判断された。