著者
池田 雄介 後藤 亮 岡本 直毅 滝澤 俊和 及川 靖広 山崎 芳男
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.62, no.7, pp.491-499, 2006-07-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
14
被引用文献数
3

マイクロホンを用いた測定では測定対象となる点にマイクロホンを置かざるを得ない。特に多数の近接した測定点を同時に測定する場合にマイクロホン自体の影響を無視できない。本論文ではレーザCTを用いた精細な音場測定を提案しその原理と測定例を示す。レーザ干渉計を用いて音によるレーザの光路長変化を測定できる。測定対象となる音場に対しあらゆる方向から光路長変化を測定し,それらを投影として音による屈折率変化の分布を再構成する。屈折率と音庄の関係を用いて昔圧分布を求めることが可能になる。また,測定例として2ウェイスピーカと平板スピーカの生成する音場の定性的な違いを確認した。