- 著者
 
          - 
             
             木戸 博
             
             高橋 悦久
             
             澤淵 貴子
             
             IL Indalao
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 徳島大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 基盤研究(B)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - 2016-04-01 
 
          
          
          
        
        
        
        インフルエンザ感染重症化は、「インフルエンザ─サイトカイン─プロテアーゼ」サイクルと「サイトカイン─代謝不全」サイクルが共に回転した時に生じる。両サイクルの共通因子のサイトカインの中で、IL-1βが中心的役割を演じ、ミトコンドリアのエネルギー代謝を抑制して細胞機能障害と生体防御機能の低下を引き起こす。これまでの研究から、糖代謝障害修復にPDK4阻害剤が、脂質代謝修復にBezafibrateが有効であることを明らかにした。抗体産生能の低下には、イムノモデュレータ機能を有するマクロライドとR-1乳酸菌が有効であることを見出した。これら薬剤はインフルエンザ感染重症化の治療に有効であった。