著者
宮部 真衣 灘本 明代 荒牧 英治
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.563-573, 2014-01-15

近年,マイクロブログの普及にともない,マイクロブログを用いた個人での情報発信が増加している.2011年3月11日に発生した東日本大震災においては,Twitterに多くの情報が投稿された.Twitterでは,重要な情報が伝搬された一方で,様々な流言の拡散も多数行われた.特に災害時は,流言が救援活動などに悪影響を及ぼす可能性が高いため,流言の広がりにくい環境を作る必要がある.本研究では,マイクロブログ上の流言に対して,どのような対応がされているかを調査した.また,人間によって発信される訂正情報に着目し,訂正情報に基づいて流言情報を収集・提供することにより流言拡散を防止するサービスを構築した.本提案手法では,流言であることを指摘する表現(流言マーカ)を含む情報を収集し,それらが訂正情報であるかどうかを判定する.平常時のツイート,災害時のツイートを用いて,構築した訂正情報分類器の判定精度を検証した結果,平常時を含めたデータを用いることで,平常時・災害時のどちらでも高精度な判定が期待できることを示した.
著者
宮部 真衣 灘本 明代 荒牧 英治
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.563-573, 2014-01-15

近年,マイクロブログの普及にともない,マイクロブログを用いた個人での情報発信が増加している.2011年3月11日に発生した東日本大震災においては,Twitterに多くの情報が投稿された.Twitterでは,重要な情報が伝搬された一方で,様々な流言の拡散も多数行われた.特に災害時は,流言が救援活動などに悪影響を及ぼす可能性が高いため,流言の広がりにくい環境を作る必要がある.本研究では,マイクロブログ上の流言に対して,どのような対応がされているかを調査した.また,人間によって発信される訂正情報に着目し,訂正情報に基づいて流言情報を収集・提供することにより流言拡散を防止するサービスを構築した.本提案手法では,流言であることを指摘する表現(流言マーカ)を含む情報を収集し,それらが訂正情報であるかどうかを判定する.平常時のツイート,災害時のツイートを用いて,構築した訂正情報分類器の判定精度を検証した結果,平常時を含めたデータを用いることで,平常時・災害時のどちらでも高精度な判定が期待できることを示した.
著者
高岡 幸一 灘本 明代
雑誌
研究報告 情報基礎とアクセス技術(IFAT)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.10, pp.1-8, 2011-07-26

インターネットの普及により,誰でも容易に情報を取得できるようになった.しかしながら,ユーザの気分に合った情報を検索し提示するシステムは少ない.そこで,本研究では,ユーザの気分を考慮した検索システムの提案を行う.本論文では,はじめの一歩として,「名言」 を対象とする.具体的には,実験により名言用の多次元感情ベクトルを提案し,その多次元感情ベクトルから名言に含まれる単語の感情値を定量化する.その単語の感情値を用いて名言の感情値を求める手法の提案を行う.そして,ユーザの入力した感情値と類似する名言を検索し提示するシステムを提案する.With the rapid advance of the Internet, everybody can get the information from it easily. There are , however, few system which extracts and presents the information suitable for user's sentiment. We propose the system that searches for the information based on user's sentiment. In this paper, we propose Words-of-Wisdom Search System as a first step of the research. Specifically, we first propose the multi-dimensional sentiment vector based on experiment, words sentiment value of words-of-wisdom, and words-of wisdom sentiment value.
著者
灘本 明代 矢部 武志 四方 正輝 田中 克己
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.203-215, 2002-03-15

近年,Web 上で3次元CGを実現するWeb3D技術の発展により,一般のユーザも,Web上の3次元CGを閲覧・操作をすることが可能になっている.これらは,ユーザに3次元CGを能動的に操作することを要求するため,ユーザは実際に付加されている情報を発見することが困難であったり,3 次元CGがどのような振舞いをするのか予測がつかない等,3次元CG作成者の意図する情報を取得できているとは限らない.今後携帯電話での3次元CGの利用も期待され,インタラクションの制限がある携帯環境においてはこのような能動的な操作を行うことは困難であると考えられる.一方,我々はこれまで,Webコンテンツの受動的視聴機構として,Web上のコンテンツを,音声と画像を用いて「見る」「聞く」といった受動的な操作により取得する方式を提案してきた.この「見る」「聞く」といった受動的視聴はWeb 上の3次元CGを呈示するのにもふさわしいと考え,本論文では,Web 上の3次元CGをその属性情報に基づきアニメーションを自動生成し,音声読み上げによって情報呈示を行う自律的呈示方式を提案する.具体的には,(1)3次元CGの属性情報に基づいた自律的呈示方式,(2)複数3次元CGの差異情報に基づいた自律的呈示方式を提案する.Recently,ordinary users can browse and manipulate 3D CG data on the Web according to the development of Web3D technique.These operations require users to behave actively in operations of 3D CG models.Therefore it is difficult for users to view the attribute information about on the 3D CG models and to predict attached behavior of the 3D CG models. The users don 't necessarily acquire the whole attribute information that the 3D CG creator's intends to present.In the future,it is expected to use the 3D CG data on the mobile equipment.It is difficult to use such active operations on the mobile equipment,because of its limitedinteractions.o cope with the problem,we have been developing the passive viewing of the Web contents.The concept is to change the Web contents for passive viewing,which is basedon listening andwatching.In this paper,we introduce a passive viewing system for 3D CG models and their attribute data.The proposed system automatically generates CG animation together with synthesizedspeech from 3D CG contents andtheir attribute data. Furthermore,we introduce a passive viewing method for multiple objects,which also enables users to view the difference of attribute information in a passive manner.