著者
片山 冬馬 夏目 季代久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.227, pp.79-84, 2012-09-27
参考文献数
12

「飽き」はヒトが感じる情動で有り脳で処理されていると考えられる.「飽き」は学習効率低下の要因かもしれないが,もし科学的に素早く「飽き」を検出できれば,学習者に休憩を取るように助言したり,学習教材を変更する事で効率を下げずに学習できるようになると考えられる.そこで被験者に英語リズム学習を繰り返し行なってもらい,脳波(EEG)で「飽き」を検出出来るかどうか実験を行った.その結果,被験者が「飽き」を自覚する前に,前頭と後頭,頭頂と後頭のコヒーレンス値,及び頭表面の多くの場所でのα波,β波,γ波パワーが低下した.従って,コヒーレンス値減少及びパワー値減少が「飽き」と関連する脳の反応と考えられる.