著者
片山 淳貴 森 雄一郎
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第30回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.710-713, 2014 (Released:2015-04-01)

本研究の目的はプログラミング言語Goによる既存のファジィライブラリの再実装と,並列プログラミングへの拡張である.Goはシステムプログラミングを目標の1つとした新たな言語である.GoはC言語と同様に実行可能バイナリを出力し,そして標準で並列プログラミングとガベッジコレクションをサポートしている.1995年の先行研究では,Fuzzy Description Language(FDL)というファジィ推論を書き易くするための文法を定義している.このFDLはファジィライブラリを呼び出すC言語に変換され,コンパイルされる.しかしこのファジィライブラリは最近のプログラミングに,十分対応できるとは言い難い.最近のコンピュータの処理速度の向上はマルチコアCPUによるものであり,そのためファジィライブラリにはその対応が必要である.よってGoによるファジィライブラリの実装を行う.