著者
猪山 勝利
出版者
日本生活体験学習学会
雑誌
生活体験学習研究 (ISSN:13461796)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.3-8, 2001-01

生活体験の現代的構成を明らかにしていく基本視角として、現代的生活創造性、こどもの生活主体性、創造的実働性、個・協同的関係性、こどもの生活構造を提起した。その視角から、生活体験の現代的構成として、身体性、食生活性、住生活性、ファッション性、仕事性、生活言語性、文化性、人間・社会関係性、情報・バーチャル性、生活行事性等10の生活体験領域を析出した。
著者
南里 悦史 猪山 勝利 井上 豊久 永田 誠
出版者
日本生活体験学習学会
雑誌
生活体験学習研究 (ISSN:13461796)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.81-87, 2004-01-30 (Released:2009-04-22)

本研究では、ドイツ・スウェーデンにおける生活体験学習の基本状況の概観とともに、平成2002年度の科学研究費による視察研究結果を示し、現時点でのドイツ・スウェーデンにおける生活体験学習の現状と課題について検討した。視察した事業は1. フィフティ・フィフティプログラム(ハンブルク) 2. 生物と環境教育センター(ハンブルク) 3. 子どもと有機農業プロジェクト(ハンブルク近郊) 4. ドイツの環境教育プロジェクト(ハンブルク) 5. 保育園での「ウォーレ・オックスキュール」(ヨーテボリ) 6. 野外教育推進協会(ヨーテボリ)、の6事業である。ドイツ・スウェーデンにおいては日本の生活体験学習そのものの事業はみられなかったが、体験学習全般に関して日本との比較研究から、1. 体験に基づく自己管理的な危機管理学習の重視、2. 体験活動のサイクルとして、計画・実施・評価、特に評価における振り返り・気づき・次回へのフィードバックの体系的組み入れ、3. 自己決定性を重視した自立への意図的な体験学習支援の視点の徹底、といった3点が顕著であった。