著者
藤本 寛巳 寺川 智浩 平山 和美 玉井 顯
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.156-160, 2023-06-30 (Released:2023-07-18)
参考文献数
6

発達性相貌失認は, 視力や知能, 注意, 記憶などには問題がないにもかかわらず, よく知っている人の顔を見ても誰であるかわからなくなる症状である。原因となる器質的脳損傷はなく, 画像検査上でも異常所見は認められない。発達性相貌失認を呈した 3 症例を紹介し, 相貌認知機能, 表情認知などを比較した。また, 幼少時から現在までの体験や心情についてインタビューを行った。3 症例とも職場の理解など社会生活を営むうえで多くの問題が残されており, 発達性相貌失認の存在と不自由を理解してもらうための啓発が最も重要であると思われた。
著者
上野 秀樹 玉井 顯
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第29回全国大会(2015)
巻号頁・発行日
pp.2M4NFC04b1, 2015 (Released:2018-07-30)

認知症においては、認知機能低下に基づくコミュニケーション能力の低下が、様々な生活上の支障の大きな原因となっている。当院では認知症における行動観察シート(AOS)を開発し、認知症の人を支援するさまざまな場面で専門職、家族、本人の共通言語として活用している。認知症ケアにおけるコミュニケーション支援に関して報告する。