著者
田上 豊資
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.967-970, 1994-11-25

はじめに 混迷を極める国会情勢の中,平成6年3月22日に国会に提出されていた「地域保健対策強化のための関係法律の整備に関する法律案」が,3か月後の6月22日に成立した。法成立とともに,地域保健の見直し検討の舞台は本格的に地方に移ったことになるわけだが,高知県では,法を先取りした形で,平成6年4月に保健環境部内に地域保健推進室を設置し,「地域保健先進県」づくりに向けた検討を開始しているので,これまでの経過と本県の課題などについて紹介する。
著者
瀧本 幹之 桜井 武雄 長束 皓司 太田 久雄 田上 豊 得津 修一 横井 秀樹 坂中 孝三 岡田 浪速 藤野 保定 三島 隆生 鳥住 和民
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.253-266, 1977-12-25

286例の肺シンチグラムを検討した結果次の結論を得た.原発性肺癌の90%に陽性像を得た.陽性率は組織型,レントゲン上の病型に左右されず,主に腫瘍の大きさに左右される、2cm以上の肺癌が診断可能である.転移巣の診断も可能であつ,胸水,無気肺も妨げとはならない.^60Co照射は陽性卒を低下させた.炎症性疾患の15%に陽性像を得た.しかし肺結核腫の22例は陰性であった.乳癌の肺転移は陰性,子宮癌,甲状腺癌の肺転移は陽性となる傾向にあった.
著者
滝本 幹之 桜井 武雄 長束 皓司 田上 豊 西村 治 得津 修一 前田 瑞雄 山岡 慶之 星野 英昭 岡田 浪速
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.13, no.4, 1973-12-25

肺癌患者に対し^57Coブレオマイシンを用いて肺シンチグラフィーを行ない,同時に手術時材料についてブレオマイシンの摂取量を測定検討した.ブレオマイシンの摂取量は扁平上皮癌,未分化癌で健常組織よりも高く,腺癌では不定であった.^57Coブレオマイシンシンチグラフィーで陽性に出る症例は組織診断とは一定の相関を示さなかった.^57Coブレオマイシンシンチグラフィーの診断,治療方針決定上の有用性はかなり大きいものと考えられる.