著者
田中 文彦
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.76-80, 2008-02-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
24

高分子の統計力学研究に現れた三つの数学的手法にスポットライトを当て,高分子と数学との相互交流の発展史をたどリ将来を展望する。まずループのエントロピーとアッペル関数の特異点との関係,次にゴム弾性理論で構築された不規則系理論(レプリ力理論)とそのスピングラスへの適用,最後にカスケード確率過程とゲル化反応理論を取り上げる。