- 著者
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田中 望美
セージ クリスティー
- 出版者
- お茶の水女子大学
- 雑誌
- 人間文化論叢 (ISSN:13448013)
- 巻号頁・発行日
- vol.9, pp.113-129, 2006
本研究はSageとTanaka(2006b)によるTOEFL^[○!R] iBTとセンター試験の聴解を比較・対照した前研究に引き続き、テスティングを真正性の面からさらに深く考察してゆく。センター試験のための学生に対して不利になりうる教育を懸念し、センター試験の問いと基準(若しくは、対象言語領域)がこれまでの研究や理論及びTOEFL^[○!R] iBTの特徴に基づいて、厳密に調査されている。本研究の構成は、1)過去の研究における真正性と相互性に関する概念、2)テストにおける伝達能力の側面、3)センター試験とTOEFL^[○!R] iBTのテストの問いと対象言語領域の比較及び分析、4)聴解の真正性の今後の方向性と提案、となっている。要するに、TOEFL^[○!R] iBTが対象言語領域で必要とされる能力を測定している点、また統合テスト形式を採用しているという2点から、本研究はセンター試験の聴解はTOEFL^[○!R] iBTの特徴に倣ってさらに改定していくことができると示唆する。