- 著者
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田中 清史
- 雑誌
- 研究報告組込みシステム(EMB)
- 巻号頁・発行日
- vol.2013-EMB-28, no.25, pp.1-6, 2013-03-06
リアルタイムスケジューリング理論では,タスクの実行は最悪実行時間を費やすものと仮定するのが一般的である.しかし実際のシステム上で動作するタスクは,ほとんどの場合で最悪実行時間よりも短い時間で実行を完了する.本稿では,実際の実行時間を予測し,予測した時間を利用するスケジューリングにより,応答時間を短縮する2つの方法を提案する.評価では,提案手法により重要度の高い周期タスクの平均応答時間が最大13.4%,非周期リクエストの平均応答時間が最大32.0%短縮されることが確認された.