著者
田口 進也 田中 昭二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.538, pp.7-10, 2008-03-03
参考文献数
10
被引用文献数
2

本稿では混雑した状況でも正確に人物を検出する画像処理手法を提案する.従来,多視点映像から人物のシルエットを抽出して人物の移動軌跡を推定する手法が提案されている.しかし,満員のエレベータ内や電車のように混雑した状況では人物の体が遮蔽されてしまうため,シルエットから人数を推定することは困難である.そこで本稿では多視点カメラの映像から頭部検出器を用いて検出した結果をステレオ視することにより人物のみを検出可能とする手法を提案する.ステレオ視により検出した頭部候補領域の3次元位置を推定し,推定位置の高さや領域判定により誤検出を削減することが可能となる.実験の結果,1人/50cm^2という状況でも正確な人物検出が可能であることを確認した.
著者
新井 一郎 小松 靖弘 山浦 常 田口 進
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.31-36, 1997-07-20 (Released:2010-03-12)
参考文献数
18

桔梗湯の消化管ホルモン分泌に対する作用を健常人において検討するとともに, 慢性膵炎患者の腹部症状に対する効果を検討した。健常人において桔梗湯エキス顆粒5g投与により血漿コレシストキニン, セクレチン濃度の上昇が認められた。また, 桔梗湯エキス顆粒7.5g/日投与により慢性膵炎患者の腹痛, 圧痛, 下痢, 軟便などの自覚症状は消失した。これらのことから, 桔梗湯はヒトにおいてコレシストキニン, セクレチンなどの消化管ホルモン分泌を介する膵外分泌刺激作用を示す可能性があり, このことを通じて, 慢性膵炎患者の腹部症状に有効であると推測された。