著者
田崎 修平 星野 光典 福島 元彦
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.120-121, 2010-06-10 (Released:2013-07-26)
参考文献数
4

症例は70歳男性,骨髄異形成症候群,糖尿病にて免疫能の低下した状態で下血,下痢を主訴に入院した。血清カンジダ抗原陽性,下部消化管内視鏡検査において大腸に多発性潰瘍を認め,病理組織検査にてカンジダと思われる芽胞を確認し,大腸カンジダ症と診断した。抗真菌剤の内服治療を施行したところ下痢は改善し,多発性潰瘍も縮小し,内視鏡検査にて治療前後の改善が確認できた。