著者
田村 宏直 西田 幸一 高橋 和秀 神代 真琴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.407, pp.53-58, 2005-11-10
参考文献数
16
被引用文献数
6

筆者らは、多数のIAサーバを束ねて高処理能力を得る分散データ駆動型アーキテクチャ(D3A)を実用化し、OSS(Operations Support System)のTCO (Total Costs of Ownership)を大幅に削減すると共に、採用したサーバの販売停止や保守停止等のサーバベンダ戦略から脱却することを可能にした。本アーキテクチャにおいては、各IAサーバの名前解決処理にDNSを用いているが、その冗長構成方式については、IAサーバ数の増加に伴いプライマリサーバとセカンダリサーバのデータ同期時間が長くなる、プライマリサーバ故障時に処理能力が劣化する、などの課題が残されていた。本報告では、これらの課題について解決策を提案する。また、性能評価を実施し、その解決策の有効性を示す。
著者
田村 宏直 秋山 一宜 高橋 和秀 神宮司 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.327, pp.7-12, 2004-09-24
参考文献数
5
被引用文献数
12

地理的に分散配置された多種多様で非常に多くのネットワークエレメント(NE:Network Element)により、移動体通信ネットワークは構成されている。ネットワークにおいて発生する故障を検出するために、NEからのメッセージ(警報を含む)を監視し、コマンドによりNEを制御するシステムをEMS(NE Management System)と呼んでいる。我々は、EMSのTCO(TCO: Total Costs of ownership)を大幅に削減し、外部仕様変更に柔軟且つ迅速に対応することが可能な分散データ駆動型アーキテクチャ(D3A: Distributed Data Driven Architecture)[5]に基づいて、これを実用化した。しかし、本アーキテクチャに基づいて、プラグイン業務等のネットワーク管理業務を自動化するWMS(Work Management System)を実現する場合、その業務実行時間の増大が懸念される。本稿では、分散データ駆動型アーキテクチャに次元構造の概念を導入し、本アーキテクチャを拡恨する。拡張したアーキテクチャを2次元分散データ駆動型アーキテクチャ巾4A: 2-Dimendional Distributed Data Driven Architecture)と呼ぶことにする。また、拡張したアーキテクチャに基づいて実用化したWMSの実装構造について説明し、その性能評価結果を示す。