著者
三宅 美行 西田 幸一 東谷 房広 宇治 達哉 兵頭 昭夫 石田 直文 釆見 憲男
出版者
公益社団法人 日本化学療法学会
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.42, no.Supplement2, pp.156-163, 1994-10-24 (Released:2011-08-04)
参考文献数
11

Tazobactam/piperacillin (TAZ/PIPC) のin vivo抗菌力を既存のβ-lactam系抗生物質と比較検討した。マウス全身感染治療実験においてTAZ/PIPCの治療効果はβ-ラクタマーゼ非産生のEnterococcus faecalisでpiperacillin (PIPC) と同等であったがβ-ラクタマーゼ産生株では優れていた。E. faecalisとEscherichia coliの混合感染およびStaphylococcus aureusとPseudomonas aeruginosaとの混合感染でTAZ/PIPCはPIPCより優れた治療効果を示した。尿路感染治療実験でTAZ/PIPCはP. aeruginosa単独, Proteus vulgarisとP. aeruginosaの混合感染共にPIPCより速やかな腎内生菌数の減少が観察され, 感染5日後ではPIPCより1/100以下に低下していた。Klebsiella pneumoniaeを用いた呼吸器感染治療実験でTAZ/PIPCはsulbactam/cefoperazone (SBT/CPZ) とほぼ同等の効力を示しPIPCより有意に優れていた。以上によりTAZ/PIPCは全身, 局所感染治療実験において優れた治療効果が認められた。特にβ-ラタマーゼ産生菌との単独, 混合感染において優れていた。
著者
田村 宏直 西田 幸一 高橋 和秀 神代 真琴
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.407, pp.53-58, 2005-11-10
参考文献数
16
被引用文献数
6

筆者らは、多数のIAサーバを束ねて高処理能力を得る分散データ駆動型アーキテクチャ(D3A)を実用化し、OSS(Operations Support System)のTCO (Total Costs of Ownership)を大幅に削減すると共に、採用したサーバの販売停止や保守停止等のサーバベンダ戦略から脱却することを可能にした。本アーキテクチャにおいては、各IAサーバの名前解決処理にDNSを用いているが、その冗長構成方式については、IAサーバ数の増加に伴いプライマリサーバとセカンダリサーバのデータ同期時間が長くなる、プライマリサーバ故障時に処理能力が劣化する、などの課題が残されていた。本報告では、これらの課題について解決策を提案する。また、性能評価を実施し、その解決策の有効性を示す。