著者
須崎 有康 田沼 均 平野 聡 一杉 裕志 塚本 享治
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第51回, no.ソフトウェア, pp.21-22, 1995-09-20

筆者らは文献[1]においてパーティショニングアルゴリズムを使った時分割処理方式を提案した。時分割処理方式の性能はシミュレータにより、投入された全タスクの処理時間、タスクの応答性、プロセッサ利用率などで従来のパーティショニングアルゴリズムより効率が良いことを示した。しかし、ここでの解析は主に全体性能の解析であり、投入される個々のタスクの動的な振舞いの解析は不十分であった。また、個々のタスクの解析が不十分のため、タスクの優先度を導入するための指標が立たなかった。このため筆者らは作成したシミュレータにアルゴリズムアニメーションの手法を適用し、時分割処理方式の動的な振舞いを解析した。ここではアルゴリズムの動作と共にグラフ表示を連動させることにより、動的に変化する振舞いの解析を容易にした。
著者
須崎有康 田沼 均 一杉裕志
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.77(1997-OS-076), pp.1-6, 1997-08-21

時分割と空間分割を融合した並列プロセススケジューリングを並列計算機AP1000+上に実装するための設計方針を示す。並列計算機OS AP/Linuxをベースとし、AP/Linux本来のGang Schedulingにプロセス割り当てとwake?up同期を行なうデーモン(lice)を加えることで可能とした。ここでは、時分割は個々のプロセッサ上でのローカルなスケジューリングを利用し、slicedが空間共有できる並列プロセスを一定間隔で一斉にwake?up割り込み起こす。性能評価には複数のプロセスを実際に走らせ、時分割と空間分割を融合したスケジューリングが効率的であることを確認した。