著者
申 明直
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 言語・文化・コミュニケ-ション (ISSN:09117229)
巻号頁・発行日
no.25, pp.62-83, 2000

I.始めに1.研究目的及び研究史の検討?2.研究方法II.『小人が…』の「幻想性」と現実克服1.幻想性と現実克服的性格2.『小人が……亅と「ユートピア」1)「メビウスの帯」と「クライン氏の瓶」2) 「抽象的ユートピア」と「具体的ユートピア」①小人と初期のジソブ及びユンホー「抽象的ユートピア」②ヨンスと後期のジソブ及びユンホー「具体的ユートピア」③数学教師-二つの可能性3)「想像的解決」と「象徴的解決」①想像的解決②象徴的解決3.『小人が……』の幻想性と転覆性1) リアリティーの強化①宇宙人・空飛ぶ円盤③地獄と天国④真鍮製の匙III.『小人が……』の「幻想性」と美的装置1.連作形式2.アレゴリーと象徴3.多声性-「私の網に来るとげうお」4.多文体性1)ジャンル挿入2)場面重畳IV.結び