著者
道幸 由香里 小川 幸志 中田 亮子 水本 一弘 畑埜 義雄
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.273-277, 2007 (Released:2007-05-28)
参考文献数
10
被引用文献数
1 1

大量出血に対し, 照射MAP加赤血球濃厚液急速投与を行ったところ, 高カリウム血症から心停止に至った症例を経験した. 症例は68歳, 女性. 大量出血による血圧低下のため, 輸血速度を80ml/minに速めたところ, 心電図上QRS幅の延長に引き続き心停止に至った. ただちに胸骨圧迫心マッサージを行い, 塩化カルシウムと炭酸水素ナトリウムの投与で洞調律に復帰した. 心停止直前の血清K値は8. 3mEq/Lであった. 投与したMAP血のK値は45mEq/L (照射後11日) であったため, 以後の赤血球輸血には自己血回収装置 (Cell Saver) を用いて照射血を生理食塩水で洗浄したものを用いた. Cell Saverにより作製した洗浄照射赤血球の輸血は, 高カリウム血症の回避に有効であった.
著者
田島 照子 栗山 亘代 角谷 和美 上野 脩 小川 幸志 畑埜 義雄
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.361-363, 2005 (Released:2005-07-29)
参考文献数
7

腰部脊柱管狭窄症 (lumbar spinal canal stenosis: LCS) による下肢痛の疑いで硬膜外ブロックの依頼を受けたところ, 帯状疱疹による下肢痛と判明した3症例を経験した. 3症例とも65歳以上で下肢痛の既往があった. 当院麻酔科の初診時には皮疹が出現した後であったため, 帯状疱疹の診断が可能であった. 腰神経領域における帯状疱疹の早期では, ほかの疾患との鑑別が困難な症例があり, 注意が必要である.