著者
山崎 博子 本多 一郎 板井 章浩 白岩 裕隆
出版者
独立行政法人農業技術研究機構
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ジベレリン(GA)およびGA生合成阻害剤(UCZ)処理がネギの分げつ発生に及ぼす影響を調査した結果、分げつの発生はGA処理で促進、UCZ処理で抑制され、UCZによる抑制効果はその後のGA処理によって打ち消された。分げつ性の異なる複数のネギ品種について、内生GA濃度、GA関連遺伝子の発現量およびGAに対する感受性を調査した結果、分げつ性と内生GA濃度との間には正の相関はなかったが、GA処理による分げつ促進作用は、分げつ性の強い品種ほど強く発現した。これらの結果から、GAに対する感受性の違いがネギ品種の分げつ性を決定する重要な要素となっている可能性が考えられた。