著者
矢吹 聡一 水谷 文雄 平田 芳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.127, pp.7-10, 2002-06-13

フェロセン修飾ポリアリルアミンを次のように作製した;ポリアリルアミン溶液中にフェロセンカルボアルデヒドを加え,反応させた.未反応のフェロセンを除去するため,濾過,透析を行い,水素化ホウ素ナトリウムでシッフ塩基を還元した.このフェロセン修飾ポリアリルアミンと,ポリスチレンスルホン酸(あるいはDNA)とアルコールオキシダーゼをグラッシーカーボン電極上に滴下し,乾燥させて,酵素固定化電極を得た.この電極に+0.6V vs. Ag/AgClの電位を印加して,メタノールに対する電流応答を測定した.ポリアニオンとしてDNAを用いると,メタノール添加時に酸化電流増大が観察され,膜中で酵素,メディエーターが機能していることが明らかになった.