著者
佐々木 結花 山岸 文雄 水谷 文雄 八木 毅典 黒田 文伸 和田 暁彦
出版者
JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
雑誌
結核 (ISSN:00229776)
巻号頁・発行日
vol.74, no.7, pp.549-553, 1999-07-15 (Released:2011-05-24)
参考文献数
11
被引用文献数
1

We experienced a small outbreak of multidrug-resistant Mycobacterium tuberculosis infection (MDR-TB) among persons of in the middle and advanced age. The index case was 48-year-old man, and had complained productive cough since January 1996. He visited a doctor due to his symptom, and chest X-ray revealed cavitary lesion and sputum smear was positive for tubercle bacilli. He could not continue his admission because of his absence without leave and drinking, he was discharged on Day 54. The drug resistance was observed for INH (0.1μg/ml), RFP, and SM.Later, case 2, 52-year-old male, and case 3, 43-year-old-male, who were companions in mah-jongg with the index case, were diagnosed as pulmonary tuberculosis. The analysis of restriction fragment length polymorphism (RFLP) was done on 3 strains, and all showed the same pattern. Among other companions in mah-jongg with the index case, case 4, 28-year-old male, was treated as MDR-TB, and the drug resistance pattern was the same to that of the index case, but the details were unknown. Case 5, 65-year-old male, was diagnosed as drug sensitive pulmonary tuberculosis, thus he might incidentally suffer from pulmonary tuberculosis at the same time. Case 6, 46-year-old male, who had been treated for alcoholic liver cirrhosis, was introduced to our hospital as his sputum smear was positive, and the drug resistance pattern was observed similar to that of the index case.All the companions in mah-jongg suffered from MDR-TB except case 5. The RFLP analysis showed that the index case, case 2, and case 3 were caused by the same strain of M. tuberculosis. The drug resistance pattern of, case 4 and case 6 was the same to that of the index case. Based on these findings, it is highly suspected that this small outbreak was originated from the index case.
著者
水谷 文雄 長尾 啓一 山口 哲生 吉田 康秀 山口 豊 渡辺 昌平
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.171-178, 1985-04-30
被引用文献数
9

全国病理剖検輯報により若年者肺癌の動向をさぐり, 自験例他験例1141例より若年者肺癌48例(4.2%)を抽出し, 臨床的検討を加えた.男26例, 女22例で, 組織型は腺癌が39例(81%)であった.非喫煙者は半数以上を占め, 喫煙との関連性は乏しかった.発病より専門医受診までの遅れ, 結核との誤診等が, 受診・診断・治療の遅れとなった.若年者の中間生存期間は10ヶ月であり, 非若年者との間には生存期間に有意差は認められなかった.
著者
魚崎 浩平 SHEN Y.R. OCKO Benjami DAVIS Jason DOBSON P. HILL H.A.O. 佐藤 縁 水谷 文雄 叶 深 近藤 敏啓 中林 誠一郎 YE Shen DAVIS Jason.
出版者
北海道大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1995

まず研究開始時に2年間の研究を効率的に実施するために、国内側のメンバーの間で研究方針を十分検討し確認した。ついで、研究代表者がオックスフォード大学を訪問し、研究方針の確認を行った。以後、これらの打ち合わせで決定した内容に基づき、以下の通り研究を実施した。なお、2年目には新規メンバー(オックスフォード大Jason J.Davis、ブルックヘブン国立研究所Benjamin Ocko、カリフォルニア大Y.R.Shen)を加え研究をより効率的に実施した。初年度1.オックスフォード大における生物電気化学研究のレベルを十分に理解するために、北大において、オックスフォード大研究者による情報交換セミナーを実施した。2.本研究では自己組織化法のセンサーへの応用を念頭に置いており、そのために最適な構造をもったマイクロ電極の設計とその形成法の検討を行った(オックスフォード大)。さらに、このようにして形成したマイクロ電極の電子間力顕微鏡(Atomic Force Microscopy:AFM)による評価を行った。さらに、より高度な評価をめざして、新しい走査プローブ顕微鏡を考案、設計、製作を行い、性能確認を行った(北大)。3.また、本研究では生体機能を念頭においており、チトクロームcと電極との間の電子移動を促進するための界面構造の設計を目標に、種々の混合自己組織化膜表面での電気化学特性を調べた(生命研)。4.界面機能の動的評価を目的に、自己組織化分子層の電気化学反応に伴う構造変化をその場追跡可能な反射赤外分光システムを構築し、生体機能との関連でも重要なキノン/ヒドロキノン部位を持つ自己組織化単分子層に適用した。酸化還元に伴う構造変化を明確に検出できた(北大)。2年度1.新しい界面敏感な手法である和周波発生分光法(Sum Frequency Generation:SFG)および表面X線回折法(Surface X-Ray Diffraction:SXRD)の本研究への導入の可能性を各々Shen教授、Ocko教授の研究室への訪問と討論を通して検討し、その有用正を確認した(カリフォルニア大、ブルックヘブン研究所)。2.水晶振動子マイクロバランス法(Quarts Crystal Microbalance:QCM)および走査型トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscopy:STM)によるアルカンチオールの自己組織化過程の追跡を行った(北大)。3.STMによるプロモータ分子の自己組織化過程の追跡をオックスフォード大Jason J.Davis氏が北大の装置を用いて行い、世界で初めて当該分子層の分子配列をとらえた(北大、オックスフォード大)。4.昨年度に引き続き、生体機能を念頭において、チトクロームcと電極との間の電子移動を促進するための界面構造の設計を目標に、種々の混合自己組織化膜表面での電気化学特性を調べた。また、この時の界面構造を詳細に調べるために、アルカリ溶液中での還元脱離およびSTMによる表面構造観察を行った(北大、生命研)。5.以上の成果を国際学術誌をはじめ、国内外の学会で発表した。
著者
矢吹 聡一 水谷 文雄 平田 芳樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.127, pp.7-10, 2002-06-13

フェロセン修飾ポリアリルアミンを次のように作製した;ポリアリルアミン溶液中にフェロセンカルボアルデヒドを加え,反応させた.未反応のフェロセンを除去するため,濾過,透析を行い,水素化ホウ素ナトリウムでシッフ塩基を還元した.このフェロセン修飾ポリアリルアミンと,ポリスチレンスルホン酸(あるいはDNA)とアルコールオキシダーゼをグラッシーカーボン電極上に滴下し,乾燥させて,酵素固定化電極を得た.この電極に+0.6V vs. Ag/AgClの電位を印加して,メタノールに対する電流応答を測定した.ポリアニオンとしてDNAを用いると,メタノール添加時に酸化電流増大が観察され,膜中で酵素,メディエーターが機能していることが明らかになった.