著者
岩上 弘明 佐田 達典 石坂 哲宏 江守 央 池田 隆博
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.69, no.2, pp.II_7-II_12, 2013 (Released:2014-03-19)
参考文献数
4

準天頂衛星が放送するLEX信号を用いた,単独搬送波位相測位(PPP)によって,センチメートル級の測位精度が期待されている.日本の天頂付近に長時間留まる軌道を持つ衛星システムであるので,日本国内の山間部や都心部の高層ビル街などでも,測位できる場所や時間を広げることができる.本研究では,キャンパス内を仮想の街として,異なる遮蔽環境下で,LEX信号を利用したPPPによる測位精度の検証を行った.また,JAXAが開発した複数GNSS対応高精度軌道・時刻推定ツールMADOCAによって生成した暦を用いた後処理PPP測位も実施し測位精度の比較を行った.その結果,遮蔽環境が測位精度に影響を与えることが確認された.
著者
能登 一二三 山内 和久 石坂 哲 濱松 美博 中山 正敏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.12, pp.57-62, 2006-04-13

通信の高度化に伴い増幅器の低歪化,高効率化が求められている.両立する一つの方法としてダイオードを用いた簡易なプリディストーション型のリニアライザがある.ダイオードを用いたリニアライザは既に報告されているが,そのAM-AM特性は単調増加,もしくは単調増加であった.そのためゲインエクスパンジョンをもつAB級増幅器などに適用するとある電力範囲ではむしろAM-AM特性を悪化させ十分な歪み補償効果が得られないという問題があった.これを解決するために今回,通過量がいったん減少し,その後増加するAM-AM特性を有するアンチパラレル型直列ダイオードリニアライザを提案する.今回,解析的にその動作原理を示し,歪み補償の効果を実証する.