著者
石川 広男 追川 修一
雑誌
研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:21888795)
巻号頁・発行日
vol.2017-OS-141, no.24, pp.1-6, 2017-07-19

本稿では,Linux の Open Channel SSD 実装である LightNVM を使って,IoT 向け大容量小型コンピュータ Olive に搭載された SSD を管理する実装を試作し,その効果や課題を示す.Open Channel SSD は,SSD の構成方法の一つである.その特徴は,従来であれば SSD のコントローラ内部に実装されていた Flash Translation Layer (FTL) によって隠蔽されている NAND フラッシュメモリのチャンネルへのアクセスを,ホストの OS に公開するというところにある.これによって NAND のチャネルに対するホストアクセスの並列度を向上し,ホストのアプリケーションのワークロードに応じた処理を可能にする.Olive を使った実験では,デバイスの並列度を変更することによって入出力性能も変化することが確かめられた.
著者
島田 裕正 石川 広男 中島 達夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.149-150, 2008-03-13

アプリケーションを構成する一部のプロセスが障害によって停止した場合、アプリケーションはプロセスを始動することによって復旧できる。しかし、その方法はアプリケーションに依存している。本稿ではLinux上で自動再起動可能な性質を持つプロセスを提案する。これにより、障害復旧処理をアプリケーションから非依存にすることが可能になる。自動再起動プロセスに関する一連の仕組みをユーザレベルおよびカーネルレベルでそれぞれ実装する。評価では、二つの実装を比較する。