著者
中島 達夫 太田 計正
出版者
The Textile Machinery Society of Japan
雑誌
繊維機械学会論文集 (ISSN:18838723)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.T48-T55, 1966

目的 往復方式の摩擦試験機を試作し, その測定結果について考察する. 成果 シリンダ吊下型振子式により試料と摩擦面に往復方式の摩擦を与え, ストレインメータにより摩擦を検出記録する試験機を試作し, それを用いて 1. 糸の摩擦測定における履歴効果を調べた. 2. 荷重および接触糸本数が摩擦に及ぼす影響がマルチフィラメント糸とモノフィラメント糸で異なることがわかった. 3.サイジング工程におけるアフタワッキシングの平滑効果を調べた.
著者
狩野 佑記 中島 達夫
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.748-755, 2019-10-14

TwitterやFacebookなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)の誕生により, コミュニケーションに重みを置いた新たなソーシャルエンジニアリングの脅威が生じている. 本研究ではSNSにおけるソーシャルエンジニアリングを対策するために, 攻撃に繋がる投稿の拡散を防ぐことを目的とする. その提案手法として, 投稿をシェアするタイミングで投稿に対するポジティブな反応とネガティブな反応をユーザに対して提示を行う. 提案手法が効果的であることを確かめるために仮想SNSを制作し, 35名のユーザを対象に評価実験を行った. その結果, ポジティブな反応はシェアの要因とならないが投稿に対する印象を変え, ネガティブな反応はシェアの要因と密接に結びつき攻撃投稿の拡散を防ぐことができることが判明した.
著者
大野 有輝 菅谷 みどり 秋岡 明香 中島 達夫
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.5, pp.1-10, 2010-04-14

近年,CPU のマルチコア化によって処理能力を向上させる手法が一般的になっている.しかしながらマルチコア環境では,共有資源におけるリソースの競合による処理性能低下の問題がある.本研究では,プロセスの動作予測の結果から,実行コアの割当を決めることで,アプリケーションの処理性能を向上させる SPLiT (Scalable Performance Library Tool) を提案する.SPLiT は,(1) PMU (Performance Monitoring Unit) を用いたハードウェアの性能データの収集,(2) アプリケーションの処理に関する情報を元に動作予測を行うシステムを提供する.本研究では,SPLiT システムを Linux 上に実装し,Apache と MySQL に SPLiT lib を組込むことで,ウェブアプリケーションの最適化を行った.評価では必要な開発コストを最小におさえ,Web アプリケーションの性能を最大で 26% 向上させたことを示した.Recently, multicore processors have become populer, however, the concurrent execution with multicore processors causes resource contentions that can turn into a performance bottleneck. In this research, we present SPLiT (Scalable Performance Library Tool) which optimizes resource assignment by predicting processes behaviors. SPLiT collects the performance data in the kernel with PMU (Performance Monitoring Unit) and in processes of applications through the API of its library. With the result of prediction, it assigns CPU cores to each process and improves usage efficiency and caches. We implemented SPLiT on Linux, built its library into Apache and MySQL for the optimization of web applications, and evaluated its performance. The result shows SPLiT can improve the performance up to 26% without the development cost of applying SPLiT lib.
著者
島田 裕正 石川 広男 中島 達夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.149-150, 2008-03-13

アプリケーションを構成する一部のプロセスが障害によって停止した場合、アプリケーションはプロセスを始動することによって復旧できる。しかし、その方法はアプリケーションに依存している。本稿ではLinux上で自動再起動可能な性質を持つプロセスを提案する。これにより、障害復旧処理をアプリケーションから非依存にすることが可能になる。自動再起動プロセスに関する一連の仕組みをユーザレベルおよびカーネルレベルでそれぞれ実装する。評価では、二つの実装を比較する。