著者
山本 朱美 石橋 晃
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.735-740, 1997-08-25
被引用文献数
6

リジン要求量は飼料中のアミノ酸の増加に伴って,増加すること,および血漿遊離リジン濃度から推定されたリジン要求量が飼養試験の結果と一致することを明らかにするため,開放鶏舎で大羽数を用いてリジン要求量を求めた.78週齢の産卵鶏を13区にわけて開放鶏舎で単飼し,47日間試験飼料と水を自由摂取させた.試験飼料のアミノ酸充足率はNRC (1994)のアミノ酸要求量の110および125%とし,リジン含量は両区とも6段階とし,残りの1区は市販飼料を給与した.卵重は3日毎,飼料摂取量は6日毎そして生体重は試験開始日と最終日に測定した.採血は,飼養試験の最終日に行い,血漿遊離アミノ酸濃度を測定しし4.NRC (1994)の110%のアミノ酸充足率では最大生産能のためには不足であった.産卵率,飼料効率および血漿リジン濃度から得られたリジン要求量はアミノ酸充足率が110と125%でそれぞれ0.56,0.56と0.57および0.61,0.59と0.61%と推定された.以上の結果から,リジン要求量は飼料中のCPないしはアミノ酸の増加に伴い上昇すること,血漿リジン濃度から求めたリジン要求量は生産能から求めた値と良く一致することが示された.