著者
石田 奈那 長谷川 雅美 尾崎 真澄
出版者
公益財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団
雑誌
伊豆沼・内沼研究報告 (ISSN:18819559)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.91-102, 2020 (Released:2020-08-20)
参考文献数
19

東アジア原産のコウライギギTachysurus fulvidraco は2008 年に日本で初めて発見され, 2016 年に特定外来生物に指定された.本種による生態系や社会経済への影響が懸念されているが,その実態はいまだ明らかではない.そこで,本種の侵入が確認された印旛沼を対象に,その生息状況と水産業への影響について調査した.本研究では2018 年5 月から12 月に採捕された試料の生殖腺指数や体サイズの変動から,繁殖期が少なくとも5 月から7 月頃であると推定された.さらに漁業で混獲される個体の多くは,食品への混入リスクが高い当歳魚であることがわかった.また本種による水産業への被害の有無を明らかにするため,アンケート調査を行った.その結果,本種の鋭い棘条によって漁業者や水産加工業者が怪我をするほか,加工原料となる小魚に混入し仕分け作業が増加するといった被害が明らかになった.
著者
石田 奈那 吉中 季子 小野川 文子
出版者
道北福祉研究会
雑誌
道北福祉
巻号頁・発行日
no.9, pp.1-16, 2018-03

【要約】10代女性の妊娠・出産は、学業中断、経済不安や社会的孤立などが問題点となることが多く、社会から否定的に捉えられ、その存在自体が偏見の対象となっている。本研究では、5人の若年母親の語りから、妊娠までの決意、学業への思いをとらえ、現代の10代で妊娠・出産を経験するまでの葛藤の実態を明らかにした。