著者
北山 研一 丸田 章博 吉田 悠来 DIAMANTOPOLOUS Nikolaos P. 中澤 昌哉 礒田 知基
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.448, pp.51-56, 2014-02-20

低次モードファイバ、特に2モードファイバ(TMF)を用いたモード多重伝送(MDM)について概説する。先ず70年の筆者等の低モード間群遅延(DMGD) TMFの発明を紹介し、WDM伝送のための広波長域でほぼ零DMGDを実現するためのDMGD補償TMF伝送路について述べ、LP_<01>, LP_<11>モード伝送の実験結果を示す。次にモードチャネル間のクロストークの影響を等化するためのTMF MIMO伝送システムについて、MIMOのディジタル信号処理に必要な計算量とDMGDの関係について論じ、チャネルインパルス応答の測定結果を示す。最後に、TMF MDMの導入シナリオの一例として、メトロ光ネットワークへの適用の可能性を議論し、さらにMDMノードの構成方法等を示す。