著者
佐藤 健一 北山 研一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.94-103, 2002-02-01
被引用文献数
13

超大容量のWDM伝送技術の導入が進み,伝送容量の拡大が急速に進んでいる.また,光信号を電気信号に変換することなく光のままでルーチング(クロスコネクト)等の処理を行うフォトニックネットワークの研究開発が各国で進められている.本稿では,IPオーバオプティカルパス,フォトニックMPLS,更には光ブロック転送技術であるフォトニックバーストスイッチングやフォトニックパケットルーチング等の最先端のフォトニックバックボーンネットワーク技術を解説する.
著者
北山 研一 丸田 章博 吉田 悠来 DIAMANTOPOLOUS Nikolaos P. 中澤 昌哉 礒田 知基
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.448, pp.51-56, 2014-02-20

低次モードファイバ、特に2モードファイバ(TMF)を用いたモード多重伝送(MDM)について概説する。先ず70年の筆者等の低モード間群遅延(DMGD) TMFの発明を紹介し、WDM伝送のための広波長域でほぼ零DMGDを実現するためのDMGD補償TMF伝送路について述べ、LP_<01>, LP_<11>モード伝送の実験結果を示す。次にモードチャネル間のクロストークの影響を等化するためのTMF MIMO伝送システムについて、MIMOのディジタル信号処理に必要な計算量とDMGDの関係について論じ、チャネルインパルス応答の測定結果を示す。最後に、TMF MDMの導入シナリオの一例として、メトロ光ネットワークへの適用の可能性を議論し、さらにMDMノードの構成方法等を示す。
著者
黄 巍 北山 研一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム
巻号頁・発行日
vol.96, no.188, pp.31-38, 1996-07-25

本稿ではホモダイン相関検波を用いた二つの全光パルス符号分割多重アクセス方式、即ちホモダイン相関検波とセルフホモダイン相関検波を用いたシステムを提案する。まず、送信側では光パルス符号を生成し、情報ビットで位相変調し、他ユーザと同時に一つの光伝送路を用いて伝送させ、受信側では局部発振器を利用し、局部発振器と光符号器で光パルス符号を生成し、受信信号と合波し、バランス光検波器によって逆拡散、光電変換を行い、光電流を積分した後、弁別することによって送信情報を検出するホモダイン相関検波システムである。また、局部発振器が不要なセルフホモダイシ相関検波システムは、ーユーザ信号を二つ光パルス符号によって時間多重で送り、受信側ではセルフホモダイン相関検波によって送信情報を検出する。提案する方式は従来の光整合フィルタ検波方式と比べ、送信情報を検出するのはビットレートで行うことができるので、より高速伝送が可能である。
著者
高島 雅弘 趙 大鵬 柳原 健太郎 福井 潔 福永 茂 原 晋介 北山 研一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.89, no.5, pp.742-750, 2006-05-01
被引用文献数
40

本論文では,IEEE802.15.4を用いたセンサネットワークにおいて,実環境における無線伝搬特性を確率モデル化し,そのモデルを用いた最ゆう法によりノードの位置を推定する手法を提案する.また,室内での実測から得られた確率モデルを用いたシミュレーション及び位置推定実験による性能評価を行い,提案手法が室内でのマンロケーション管理に有効であることを示す.
著者
王 旭 和田 尚也 宮崎 哲弥 北山 研一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.667, pp.127-132, 2006-03-09

コヒーレントDPSK-OCDMA(optical code division multiple access)の差動位相変調方式の実用性が提案され実験的に実証されている。On-off-keying(OOK)-OCDMAとの比較に基づいた検証を理論的かつ、実験的に行なわれている。バランス型検出器を用いたDPSK-OCDMAはOOK-OCDMAに比べ、ビート雑音耐性と多重アクセス雑音耐性が優れていることを実証する。DPSK-OCDMAはまた、受信側の閾値レベル設定を低減でき、システムの信頼性を向上できる。
著者
池田 研介 アブドラ ジャリル モハッモド 並木 周 北山 研一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OCS, 光通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.260, pp.57-62, 2004-08-20

電子デバイスの応答速度の制限を受けない超高速光アナログ/ディジタル(A/D)変換の研究が近年注目を集めている.A/D変換のうちの光標本化は既に実用段階まで研究が進んでいるが,それ以降の量子化・符号化の操作の光化に向けて,我々はサニャック干渉計型光スイッチを用いた光量子化・符号化方法を提案する.本方式でのA/D変換は原理的に数百Gspsで動作することができる.本稿では10-Gsps,3-bit,の全光A/D変換の原理確認実験の結果を報告する.また制御光の入力強度に対してプローブ光の出力強度が2周期以上変化する特性を示すサニャック干渉計の光スイッチを初めて実現した.