著者
川越 聡 神酒 勤
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.22, pp.5-8, 2003-03-19
参考文献数
8

人にやさしいマン・マシンインターフェースの実現には、人間の感性の定量化がひとつの重要な要素となる。中でも、色、配色パターンは人間にさまざまな印象(感性)を与える情報源である。ここでは、画像(カラーイメージ)から受ける印象を感性語として自動抽出することを考える。通常、色情報の抽出を行う場合、予め対象物のみを画像から切り出す処理が行われている。一方、人間がものを見るときには背景を排除したりせず、見たいものに視点を定めその視点を中心とした一定の視野内の画像から情報を得ている。本研究では、注目する画像に視点と視野を定義し画素に重み付けをすることで背景の処理なしに人間の感覚にあった的確な色情報抽出を試みる。ファッション雑誌、カタログのカラー画像に本手法を適用し、その妥当性を議論する。
著者
神酒 勤 佐藤徹 川越 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.5, pp.25-30, 2002-01-23

ウェーブレットネットワークの FPGA 実現について議論する。ウェーブレットネットワークは、ウェーブレット理論とファンクショナル・リンク・ネットを融合した技術であり、非線形な入出力関係をウェーブレット関数の線形結合の形で記述する。その結合荷重は、教師付き学習によって決定する。本研究では、山川らの提案による高速学習性と良好な収束性を持つ単峰性ウェーブレットを用いたウェーブレットネットワークに着目、その基本形であるシンプレスト・ウェーブレットネットワークのハードウェア化について述べる。基底配置をハードウェアに最適化した新しいモデルを提案し、その性能を非線形関数の近似実験により確認したので報告する。The Wavelet Network (WN) is produced by a fusion of Wavelet theory and the concept of the funcitonal link network. The WN describes the non-linearity of system with a linear conjunction conjuncition of wavelet basis functions. The connection weighs are determined by learning with a teacher. The advantages of the WN are a high-speed learning and a good convergence to the global minimum. In this paper, hardware implementation of the oneinput one output WN, so called' Simpest wavelet network (SWN)', has been discussed. The performance of the porposed system has been confirmed by the experimental results of the approximation of the non-linear function.