著者
福井 弘之 近藤 正治
出版者
徳島県立農林水産総合技術センター畜産研究所
雑誌
徳島県立農林水産総合技術センター畜産研究所研究報告 (ISSN:1347099X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.82-85, 2002-12

本県の気候風土に適し、収量性、品質等が安定した優良品種を選定するため、前年の成績を基にイタリアンライグラス早~中晩生系12品種について比較試験を実施した結果、次の成果が得られた。生育特性:発芽、初期生育はニオウダチとハルカゼが他品種より劣った。草丈は供試品種の中で1番草はワセユタカの126cm、2番草はエクセレントの98cmが最も高く、4倍体ではエースとマンモスの127cmが高かった。倒伏は1番草でハルカゼとワセユタカにみられた。病害虫の被害は全品種共見られなかった。収量特性:生草合計収量はタチワセの870kg/a、乾物合計収量はタチワセ、タチムシャの199kg/aが最も高い収量であった。4倍体品種では、生草収量でエースの685kg/a、乾物収量はヒーローの108kg/aが最も高い収量であった。
著者
福井 弘之 近藤 正治
出版者
徳島県立農林水産総合技術センター畜産研究所
雑誌
徳島県立農林水産総合技術センター畜産研究所研究報告 (ISSN:1347099X)
巻号頁・発行日
no.1, pp.106-110, 2001-12

本県の気候風土に適し、収量性、品質等が安定した優良品種を選定し、普及促進を図るため、前年の成績を基にイタリアンライグラス早生系10品種、エンバク6品種について比較試験を実施した結果、次の成果が得られた。 (イタリアンライグラス) 生育特性:発芽、初期生育は概ね良好であった。草丈は供試品種の中で1番草はタチマサリのl13cm、2番草はエクセレントの103cmが最も高かった。倒伏は1番草でハルカゼにみられた。病虫害の被害は全品種共見られなかった。 収量特性:生草合計収量ではエクセレントの835kg/a、乾物合計収量でもエクセレントの220㎏/aが最も高い収量であった。 (エンバク) 生育特性:発芽、初期生育は概ね良であった。出穂はハヤブサが最も早く3月10日、最も遅かったのがヘイオーツとアムリIIの4月24日であった。草丈はアムリIIの127cmが最も高く、倒伏は乾燥エンバクとニューオーツでみられ、病虫害の被害は全品種共見られなかった。 収量特性:生草収量の合計収量ではスプリンターの687kg/a、乾物合計収量でもスプリンターの185㎏が最も多い収量であった。
著者
福井 弘之 西内 宏一
出版者
徳島県立農林水産総合技術センター畜産研究所
雑誌
徳島県立農林水産総合技術センター畜産研究所研究報告 (ISSN:1347099X)
巻号頁・発行日
no.4, pp.74-76, 2004-12

本県の気候風土に適し・収量性・品質等が安定した優良品種を選定し普及促進を図るため、前年の成績を基にイタリアンライグラス早-中晩生系15品種について比較試験を実施した結果、次の成果が得られた。生育特性:発芽、初期生育は全品種良く、1番草の出穂は平年並み、2番草はやや遅れた。草丈は早生種の中で1番草はワセホープIIIの108cm、2番草はタチムシャの89cmが最も高く、晩生種では1番草はマンモスBの110cm、2番草はジャイアントの92cmが高かった。再生は全品種良く、病害虫の被害も無かった。耐倒伏性では、ジャイアント、マンモスB、エースが倒伏した。収量特性:生草総収量は、早中生種でワセホープIIIの655kg/a、晩生種でジャイアント、マンモスBの580kg/a、乾物総収量は早中生種でタチワセの141kg/a、晩生種でマンモスBの158kg/aが最も多かった。