著者
外山 ●(口偏に禾)之 加藤 鴻介 福山 倫基
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.58, 2011

ITのカーバ領域がグローバル化した企業の全領域を包み、為替レートの変動が企業活動の底辺からを揺すぶる時代の迅速な意思決定支援システムに対処するには、経営管理の根底から見直し全面的に従来とは異なるベースが必要である。そのためには、複雑さを克服し、マクロ視点とミクロ視点の整合性を備え、参画者が言語の壁を越えて、連鎖する仕組みを共有できる必要がある。筆者等はこのベースとして構造マトリクスを長年追求してきた。さらにもう一点の壁は、事務系と技術系の接点境界となってきた原価システムである。筆者等は、構造マトリクスの上でActivityとUnit Cost をPairで提供する世界を先達の努力を引き継いできたが、今回、Activity、Unit Costと個別Total Costの三者(Triplet Costing)を提供し、その比率、共有比等を提供し、ここを核とする意思決定も可能と考えるに到った。 これらの概要を紹介したい。(注) 構造マトリクスを一言で言えば、産業連関表の各要素をベクトル、あるいはマトリクスとして扱い、複雑な大規模な因果連関を明確に表す手法で、ヨーロッパ、韓国等の財閥企業の意思決定で深く適用されてきた技法で、更なる進化が期待できる。