著者
山﨑 博人 吉屋 愛恵 根來 宗孝 福永 公寿
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.362-369, 2013-06-20 (Released:2013-06-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1 2

3,000~5,300 ㎎/LのNH4-N含有排水を高速で,選択的にNO2-に酸化できる含水ゲルに固定化した 亜硝酸菌群による亜硝酸化反応の最適条件の探索,およびそれら亜硝酸菌種の同定を行った.4L の気泡塔中にモデル排水量の10 wt%の固定化亜硝酸菌群を投入して回分式で反応させた.pH 7.0から8まではpH 値の上昇に伴いNO2-生成量が増加し,pH 8.0では5,300 ㎎/L のNH4-N を5,058 ㎎/L のNO2-N に完全変換した.また,遺伝子解析および顕微鏡観察の結果から共存する硝酸還元菌,Methylobacterium extorquens DM4,の作用でNO3-の生成を抑制する本亜硝酸化反応が進行していることが示唆された.本研究は,コンパクトで安価な消滅型の窒素除去排水処理システムの構築につながるものと期待される.
著者
山﨑 博人 辻村 春菜 村上 定瞭 品川 恵美子 杉村 佳昭 福永 公寿
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.20-26, 2009-01-20 (Released:2009-01-29)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2

5300 mg/Lの超高濃度のアンモニウム塩濃度に耐性をもつ硝化菌体は,活性汚泥(AS)あるいは消臭微生物製剤(EM)を,球状高分子化含水ゲル(KU, AL, AL[C], AL[F]),キューブ状高分子化含水ゲル(ALCu, ALCu[C]),ペレット状ポリプロピレンBCP[C],あるいはシリンジ状ポリプロピレン(ALT, ALT[C])の種々の担体に物理吸着して固定化した後,馴化培養して得た.AL[C], BCP[C], ALCu[C],およびALT[C]は活性炭を,そしてAL[F]はフライアッシュを担体の一成分としてそれぞれ含んでいる.ポリビニルアルコー(PVA)の高分子架橋時のゲル化を介した包括固定化菌体もまた調製され,同時に活性炭,フライアッシュあるいは活性アルミナを含む担体としてPVA[C], PVA[F],あるいはPVA[Al]がそれぞれ得られた.馴化後の硝化菌体とストリッピングを併用し,モデル排水からの窒素除去を試みた.PVAヒドロゲル中にEM菌体を包括した固定化菌体は,NO3−を生成した.一方,AS菌体を包括固定化した場合と,AS菌体あるいはEM菌体を物理吸着した固定化菌体はNO2−を効率良く生成した.高濃度アンモニア領域において,NO3−を生成するタイプのEM/PVA[C](菌体/担体)とNO2−を生成するタイプのAS/ALT[C]の固定化菌体は硝化とストリッピングにより,30日間で57%のアンモニウムイオンを除去した.NO2−あるいはNO3−を生成するタイプのAS/ALT[C]とEM/PVA[Al]の2種の固定化菌体を用い,完全硝化を検討した.それぞれ35日後と50日後に高濃度NH4+をほぼ硝化した.