著者
福田 正則 大柴 恵一
出版者
Osaka Urban Living and Health Association
雑誌
生活衛生 (ISSN:05824176)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.345-347, 1984-11-10 (Released:2010-03-11)
参考文献数
4

新品種のメロンの成分について分析して次の結果を得た。水分, たん白質は成分表値に比較してやや高く, 逆に炭水化物は低かった。脂質, 灰分は成分表値とほぼ同じ値であった。無機質ではカルシウムとリンが成分表値より低く, ナトリウムと鉄が逆に高かった。カリウムはナトリウムの10倍近い値を示した。ビタミンCは成分表値より低かったが, 果実類の中では柑橘類に次ぐ高い値であった。メロンの保存状態と品質保持との関係を調べたところ, 無包装で室温に置くと10%もの減少を示し旗が, ラップで包み, 冷蔵庫に置くと変化は1%以下であった。すなわち保存する際にはそれらの条件を守る必要がある。