- 著者
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佐藤 善信
中島 光裕
星井 輝之
布原 史翔
桑田麻衣子
今泉 正樹
福田 清貴
岩﨑 洋一
- 出版者
- 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
- 雑誌
- 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
- 巻号頁・発行日
- vol.25, no.3, pp.395-400, 2015-12-31 (Released:2016-01-26)
- 参考文献数
- 30
神経筋疾患患者に対する呼吸ケアの一つとして,通常の救急蘇生バックを用いたlung volume recruitment(LVR)があるが,air stackingが困難な患者では効果的に実施できない場合がある.われわれは,患者をair stacking可能群と不可能群に分け,2種類の救急蘇生バックを用いて吸気量と咳のピークフロー(CPF)値を測定し,効率的なLVRを実施するために,どちらの救急蘇生バックを選択すべきかを検討した.その結果,air stacking可能群では通常の救急蘇生バック,air stacking不可能群ではPEEP弁付き救急蘇生バックが有用であると考えられた.また,MIC>1,170 mlとなるように肺吸気量を維持することは,救急蘇生バックを用いた吸気介助と,呼気時胸部介助を併用した咳嗽介助を実施するにあたり,重要であることが示唆された.