著者
保原 麗 秋山 了太 長谷川 修司
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.71, pp.1090, 2016

<p>半導体微細加工技術を用いてAFMプローブ様の純スピン流を注入できるプローブを開発した。電流を伴わずにスピン流を注入するにはマイクロ波等を用いるしか方法がなかったが、このプローブにより電流を伴わずに、局所的にスピン流を注入することが可能となる。本講演ではプローブの詳細および多探針STMと純スピンプローブを用いたスピン注入の実際について報告する。</p>
著者
秋山 了太
出版者
筑波大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2012-08-31

本テーマでは低消費電力で高速・大容量の情報処理・通信に向けたスピンデバイス開発を目指して、高いキュリー温度を示す磁性半導体におけるゲート電圧印加による磁性制御を目指した。まず磁化曲線の明確なカルコゲナイド強磁性薄膜Cr1-δTeにおいて、イオン液体を用いたゲート素子を作製しその磁性を制御することに成功した。その技術を応用し室温強磁性を示す(Zn,Ct)Teにおいて、保磁力の大きさをゲート電圧によって可逆的に変化させることに成功した。またこれによって、(Zn,Cr)Teの強磁性機構の手がかりを得ることができた。