- 著者
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穴井 豊昭
- 出版者
- 近畿作物・育種研究会
- 雑誌
- 作物研究 (ISSN:1882885X)
- 巻号頁・発行日
- vol.61, pp.67-72, 2016 (Released:2016-12-26)
- 参考文献数
- 16
ダイズ[Glycine max (L.) Merr.]は,種子乾燥重量の約40%のタンパク質と約20%の脂質を含み,食料および飼料用として重要なマメ科作物の一つである.また,近年の健康食志向の高まりを受け,種々の機能性成分についても注目が集まっており,機能性を強化した品種の開発に対する期待も大きい.加えて,2010年には全ゲノム塩基配列が決定されており,その塩基配列から予測された約5万4千個の遺伝子については,既にデータベース上に公開されているが,これらの大部分についての機能は明らかにされておらず,効率的な遺伝子機能解析ツールの開発が待たれていた.本稿では,我々がこれまでに開発してきたダイズ突然変異体リソースの特徴と新規育種素材として期待される突然変異体の単離技術について紹介する.