著者
垣鍔 直 竹内 達哉 石井 仁 吉永 美香
出版者
人間‐生活環境系学会
雑誌
人間‐生活環境系シンポジウム報告集 第41回人間−生活環境系シンポジウム報告集 (ISSN:24348007)
巻号頁・発行日
pp.201-202, 2017 (Released:2021-04-23)
参考文献数
5

本研究は,一定照度下において,6名の若年男性を対象に単純計算作業をさせた時の心理,生理反応の日内変動 を確かめることを目的とした。色温度5000Kに対し,照度を750lxと3000lxの2水準に設定し,朝,昼,夕方の3回実験を行っ た。10分間の計算作業前後の体温を測定し,心電図は連続測定した。その結果,照度間に作業効率の差が見られ, 3000lxの方が有意(p<0.01)に高い結果を得た。また,経時的に低下する傾向も確かめた。心理反応の結果では,3000lx で疲労度が経時的に大きくなることと,集中度では照度条件に関わらず,経時的に低下する傾向を確かめた。生理反応と してLF/HFの値の変化を比較した。750lxでは経時的に値が亢進し,3000lxでは値が低下する傾向を確かめた。以上の結 果から,一定照度下ではストレスの度合いが変化することが示唆された。