著者
吉永 美香
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.25, no.59, pp.235-238, 2019-02-20 (Released:2019-02-20)
参考文献数
12
被引用文献数
1

Three types of humidity-variable vapor retarder were focused and their water vapor transmission properties in the directions from hydrophilic layer to hydrophobic layer and vice versa were measured by cup method. Eight different relative humidity conditions in test cup were controlled by desiccants, aqueous solutions, or water. In the high relative humidity range, the vapor transmission resistances were positively small for all three films and in both directions. In the low relative humidity range, however, the resistances were enough high in one direction but mildly low in the other direction. Furthermore, the resistances measured by desiccants and those by aqueous solutions had an opposite trend, that indicated that the dry cup method with desiccants should not be used for humidity-variable film with hydrophilic layer.
著者
吉永 美香
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会 論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
vol.26, no.81, pp.31-38, 2001-04-25 (Released:2017-09-05)
参考文献数
12

結晶系シリコン太陽電池はその温度上昇により発電効率が低下するため、特に夏期に効率よく熱を除去することが望ましい。本研究では自然冷房の一手法である蒸発冷却を応用し、太陽電池パネル面に散水を行うことで電池温度を低く維持する方法を定常シミュレーションによって検討する。散水を行わない太陽電池パネルと比較することで散水の有効性を確認し、日射量、気温、風速、相対湿度、散水温度などのパラメータが発電性能に及ぼす影響を明らかにする。さらに東京標準気象データを用いた夏期シミュレーションより実用上期待される効果を示し、散水の水源として雨水を利用する可能性についても言及する。
著者
吉永 美香
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.81, pp.31-38, 2001-04-25
参考文献数
12

結晶系シリコン太陽電池はその温度上昇により発電効率が低下するため、特に夏期に効率よく熱を除去することが望ましい。本研究では自然冷房の一手法である蒸発冷却を応用し、太陽電池パネル面に散水を行うことで電池温度を低く維持する方法を定常シミュレーションによって検討する。散水を行わない太陽電池パネルと比較することで散水の有効性を確認し、日射量、気温、風速、相対湿度、散水温度などのパラメータが発電性能に及ぼす影響を明らかにする。さらに東京標準気象データを用いた夏期シミュレーションより実用上期待される効果を示し、散水の水源として雨水を利用する可能性についても言及する。
著者
垣鍔 直 竹内 達哉 石井 仁 吉永 美香
出版者
人間‐生活環境系学会
雑誌
人間‐生活環境系シンポジウム報告集 第41回人間−生活環境系シンポジウム報告集 (ISSN:24348007)
巻号頁・発行日
pp.201-202, 2017 (Released:2021-04-23)
参考文献数
5

本研究は,一定照度下において,6名の若年男性を対象に単純計算作業をさせた時の心理,生理反応の日内変動 を確かめることを目的とした。色温度5000Kに対し,照度を750lxと3000lxの2水準に設定し,朝,昼,夕方の3回実験を行っ た。10分間の計算作業前後の体温を測定し,心電図は連続測定した。その結果,照度間に作業効率の差が見られ, 3000lxの方が有意(p<0.01)に高い結果を得た。また,経時的に低下する傾向も確かめた。心理反応の結果では,3000lx で疲労度が経時的に大きくなることと,集中度では照度条件に関わらず,経時的に低下する傾向を確かめた。生理反応と してLF/HFの値の変化を比較した。750lxでは経時的に値が亢進し,3000lxでは値が低下する傾向を確かめた。以上の結 果から,一定照度下ではストレスの度合いが変化することが示唆された。
著者
吉永 美香
出版者
名城大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2007

住宅建物の陸屋根上に水膜を形成し,夏期における最上階居室の暑熱環境を緩和させる手法について効果の検討を行った。H19年度に光透過型ルーフポンド(RP)試験体を用いた実測による熱収支分析を,H20年度に愛知県に実在するRC造集合住宅の最上階にある居室を対象に実験的検証を行った。いずれも高い屋根表面温度抑制効果が確認された。さらにRC造戸建住宅の屋根全体にRPを設置した場合の冷房熱負荷削減効果を計算により検証した。以上より,RPが効果的に冷房時熱環境を改善するとともに,冷房設備使用に伴うエネルギー消費量を抑制することが明らかとなった。