著者
竹山 大基 岩城 智香子 渡邉 勝信 飛松 敏美 鈴木 崚 中丸 幹英
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

既設の沸騰水型原子炉の安全性向上を目的として、残留熱除去系の多様化を狙ったシステムの開発を行っている。このシステムでは低い位置にある貯水域から高い位置にある循環ポンプまで水を汲み上げるために、ブースターとしてジェットポンプを利用する。本研究では、この循環システムの成立に必要なブースタージェットポンプのキャビテーション数を調べるために試験を行った。試験体系は貯水域に設置したブースタージェットポンプと循環ポンプの高低差が約9mの循環試験ループとした。配管系の圧力損失を制御しM比(=吸込み流量/駆動流量)を0.0から1.4まで変化させることで、ブースタージェットポンプのMN特性を把握した。また、貯水槽内の圧力を制御しキャビテーション数を1.06から5.05までの範囲で変化させることで、キャビテーション数は1.57以上必要であることがわかった。