著者
岩橋 大希 亀山 高範 高木 直行
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

原子炉内で中性子照射により水銀から金に核変換する技術(原子炉錬金術)の開発を進めた。原子炉内の水銀の配置と装荷量などから、金の生成量と核的な成立性を炉心計算コードを用いて定量的に評価した。
著者
宇根崎 博信
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)で実施されたポリエチレン減速熱中性子臨界体系を対象として、JENDL-4を用いた臨界性解析を実施した。対象とした臨界体系は、濃縮ウラン燃料、ポリエチレン減速・反射の14体系である。断面積ライブラリとしてJENDL-4に加えてJENDL-3.3、ENDF/B-VII.0を用いたMVPによる解析によりC/E値を求め、体系の平均濃縮度、スペクトル指標別に比較検討を行った結果、JENDL-4を用いることにより、他のライブラリを用いた結果で観察されていたC/E値の平均濃縮度依存性、スペクトル依存性が改善されることが分かった。
著者
松崎 浩之 村松 康行
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

原子力発電所事故当時、住民に深刻な被ばくを引き起こす可能性の高い大量のヨウ素131(半減期8.02日)が放出されたが、半減期が短いため空間分布に関するデータが不足している。そこで本研究では、同時に放出されたヨウ素129(半減期1570万年)を測定することによってヨウ素131の沈着量を再構築することを目的とし、以下の三つの課題に取り組んだ:1)第1次調査で平成23年6月に採取された土壌試料のうちヨウ素131が測定されているものについてヨウ素129を測定し同位体比を求めること。2)第1次調査で採取された土壌のうち30km以内と線量が高い地域の試料を選び、ヨウ素129を分析し、ヨウ素131マップの精緻化を図ること。3)ヨウ素129の土壌中での深度分布や時間変化などを評価し、事故時ヨウ素131濃度マップの精度を上げると共に、ヨウ素129の環境中での長期的移行挙動に対する知見を得ること。
著者
西村 丹子 船木 勇佑 澤田 哲生 齊藤 正樹 川部 隆平 小島 良洋
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.184, 2003

軽水炉の炉心溶融事故時における原子炉圧力容器の溶融破損を回避するためのアクシデントマネジメント策の一つとして考えられている外面冷却方策の有効性を調べるため、原子炉圧力容器冠水を想定した模擬実験及び一連の解析を行った結果について報告する。
著者
岩橋 大希 高木 直行
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.289, 2010

全元素を対象とした天然存在量や核変換効率についてのサーベイを行い、核変換技術を用い豊富で低価値な物質から希少で高価値な物質を生成する有用元素生成の実現可能性を検討した。
著者
森泉 純 山澤 弘実 飯田 孝夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.960, 2008

航空機による冬期の日本海上空のラドン222濃度鉛直分布の観測により、アジア大陸から北西太平洋へのラドン222の長距離大気輸送現象の鉛直構造の解析を試みた。加えて、大陸-海洋間長距離大気輸送の数値計算モデルの検証を行った。
著者
吉田 正 羽倉 尚人
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.61, 2007

全吸収ガンマ線分光法による崩壊データにはパンデモニウム問題とよばれる高励起レベルの欠落が生じにくい。これまでに行われたこの種の実験データを利用し,FP崩壊データの理論予測精度を向上させる。さらに最近得られた同種データを総和計算に導入することで,報告者らが指摘していた,崩壊熱ガンマ線成分の冷却時間300-3000秒での,FP崩壊熱積分測定値との系統的不一致がほぼ解決した。
著者
彦野 賢 高城 美穂 福井 宏和
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.321, 2009

原子力発電所の定期検査においてさまざまな機器の保守作業を行う作業者、特に作業責任者は、現場作業での品質保証上重要な判断場面や、作業員の安全のキーマンとして特に重要なポジションであるといえる。本報では、現場で作業責任者として従事している方の意識等についてインタビュー調査を試みた結果を紹介する。
著者
山本 孝夫 仁谷 浩明 清野 智史 小原 孝介 大門 英夫 中川 貴
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.481, 2008

放射線による水の放射線分解で発生するラジカルが水溶性の貴金属イオンを還元しナノ粒子を生成することを利用し、AuとPtを同時に加速器電子線で処理し合金のナノ粒子(直径が数nm)を担体粒子(酸化鉄もしくはカーボン)の上に多数担持した複合ナノ粒子を合成した。得られた粒子材料は大気中のCOを還元する触媒作用を持つ。X線回折によるAuとPtは合金を形成していることが判った。従来の化学的手法では、ビルドアップ法で二元合金ナノ粒子を合成しようとすると、酸化還元電位の序列に妨げられるが、放射線合成法によればこれが克服される。合金化することで触媒特性も促進されるだけでなく、触媒機能の本質を持つ高価な白金の節約ともなる。
著者
原田 秀郎 小泉 光生 北谷 文人 土屋 晴文 飯村 秀紀 呉田 昌俊 高峰 潤 瀬谷 道夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

福島第一原子力発電所のような原子炉過酷事故で発生すると考えられる粒子状溶融燃料中の核物質を非破壊で精度良く測定する手法として、パルス中性子源を利用した中性子共鳴濃度分析法を提案した。本手法の分析原理及び開発計画について説明する。
著者
深沢 剛司 下地 邦幸 河村 雅也 岡村 茂樹 木曽原 直之 江沼 康弘
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

近年に生じた地震と同規模の地震動がナトリウム冷却炉(JSFR)に作用した場合を想定し、主要機器を対象に耐震性を評価した。本報ではその結果について述べる。
著者
佐藤 亮佑 木村 浩 鳥海 不二夫 榊 剛史 風間 一洋 福田 健介
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, 2012

本研究のシリーズ報告である「(1)テレビ報道からツイッターへの情報伝播に関する分析」によって、テレビ報道とツイッターの間に関連性があることが示唆された。そこで本研究は、放射能を中心とした単語を含む情報に注目し、ツイッターとテレビ報道での放射能に関連する用語の共起構造を比較することで、ツイッターとテレビ報道との関連性を明らかにする。
著者
倉田 有司 佐々 敏信 斎藤 滋 桂 了英 吉田 茂 大野 修司 宮原 信哉
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.204-204, 2004

加速器駆動核変換システム(ADS)に関する技術開発で必要となるポロニウムの移行挙動に関連する基礎データを取得するために、鉛ビスマスを材料試験炉(JMTR)で照射し、蒸発実験に必要となるポロニウムを生成させ、生成量を評価した。
著者
島田 隆 石原 伸夫 森 行秀 小山 智造 榎田 洋一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.447, 2003

超臨界流体を用いたSuper-DIREX再処理法では,超臨界相に抽出されたUを水相に逆抽出するプロセスがある.これを連続的に行う類似の実証例はほとんどなく,Uでの実証を行うため,試験装置を製作し,模擬物質での確認を行った.Euを模擬物質とした試験で,超臨界相に抽出されたEuのほとんどを,水相側に回収できることを確認した.Uでは超臨界相/水相での平衡分配比,総括物質移動係数も測定しており,これらのデータを用いて,Uでの実証を予定している.
著者
竹澤 宏樹 小原 徹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.219, 2009

弱結合体系の空間依存動特性解析手法として積分型動特性モデルに基づく空間依存動特性解析手法を開発した。本手法をGodiva炉へ適用し、一点炉動特性モデルと解析結果を比較した場合の検証結果について報告する。
著者
古瀬 貴広 蛭田 尚和 西村 幸一 佐藤 信晴 新津 好伸 鈴木 克彦 阿部 元治 一戸 孝暁 大箕 英明 五十嵐 万人
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.515, 2012

福島第一原子力発電所 滞留水中の放射性Srを一日程度の短時間で迅速に分析する手法について検討した。滞留水中の放射性Srを固相抽出剤により分離・抽出した後, 直ちに液体シンチレーションカウンタ(LSC)にてSr89+Sr90を, 誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)にてSr90をそれぞれ定量した。その結果は, Sr90-Y-90放射平衡後のY90濃度から評価した放射性Sr濃度と比較してよい一致を見ており, 滞留水中の放射性Sr濃度を確認する迅速分析法として本手法は有効であると言える。
著者
伊藤 邦雄 上村 勝一郎 馬場 利和 佃 由晃
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.305, 2005

使用済燃料被覆管を用いたクリープラプチャ試験により破断時間と温度、応力との関係を累積損傷係数であるラーソンミラーパラメータ(LMP)により定式化した。使用済燃料被覆管の全ての試験条件下の試験で1%以上の歪みで破断することを確認し、現在の技術基準の目安である1%歪み基準の妥当性を判断するための基礎データを整備した。
著者
高橋 佳之 八木 貴宏 三澤 毅 卞 哲浩 代谷 誠治 吉川 潔
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.91, 2007

D-D中性子源とBGO-NaI複合検出器3系統による地雷探知システムのプロトタイプを製作した。このプロトタイプと実際の爆薬を用いて、爆薬中の窒素・水素原子と中性子との核反応によって得られる捕獲γ線(窒素10.83MeV・5.27MeV、水素2.22MeV)を計測し、地雷の有無の判別を行った。また、爆薬量、地雷埋設深さ、土壌水分量などが異なった様々な条件下における地雷探知システムの性能を評価した。
著者
磯野 健一 近澤 佳隆 堂崎 浩二 川崎 信史 衛藤 将生
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2013, 2013

検査装置によるアクセス性向上、及び炉内構造物の引き抜きを前提とした構造改善案を抽出した。抽出した各改善案において安全性、構造健全性、製作性、系統運転に対する課題を整理し、改善案を具体化した。検査・保守方法として、燃料交換機型アクセス装置等を用いた炉内ナトリウム中構造物へのアクセス性を評価した。また、補修方法として、炉心上部機構、回転プラグ・ルーフデッキ及び炉心支持構造の引き抜き手順を具体化した。
著者
引地 拓夫 鈴置 善郎
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.53, 2004

「もんじゅ」の配管しゃへい室(原子炉容器室と1次主冷却系機器室の間にある部屋)内の中性子は以下が考えられる。(1)炉心からの中性子,(2)光中性子(1次系の<SUP>24</SUP>Naの崩壊γ線によるコンクリート中の重水素の光核反応により生成)<BR>既報では,(1)の炉心からの中性子のみを対象としたCo箔放射化量計算値を求めたが,今回は(2)の光中性子も考慮してCo箔の放射化量の評価を行った。計算・評価方法は,以下の手順である。<BR>(a)3次元輸送計算コードTORTを用いて配管中の<SUP>24</SUP>Naを線源としたγ線束分布計算を行う。(b)配管室壁中の光中性子線源分布を求める。(c)3次元輸送計算コードTORTを用いて壁中の光中性子線源を線源とした光中性子束分布を行う。(d)運転履歴に従った<SUP>24</SUP>Na放射化量履歴を求め,前の計算値を用いて光中性子束の履歴を求める。(e)光中性子束の履歴を用いてCo箔放射化量を算出する。(f)測定値との比較を行う。<BR>その結果,C/E値は0.63から4.0(概ね1.9近傍)を得た。