- 著者
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竹松 哲夫
竹内 安智
小笠原 勝
- 出版者
- 日本芝草学会
- 雑誌
- 芝草研究 (ISSN:02858800)
- 巻号頁・発行日
- vol.10, no.2, pp.129-132, 1981-11-15 (Released:2010-06-08)
- 参考文献数
- 4
マルバヤハズソウ (Kummerovia styiata (Thunb.) Schindler) の除草剤による防除方法について試験を行った結果, 発芽前の土壌処理ではmecoprop, tryclopyr, dicamba, atrazineが有効であった。また発芽後の茎葉処理については, 茎葉部が分枝木質化する以前のヤハズソウに対して, tryclopyr, dicamba, 「atrazine+mecoprop」が高い除草効果を示した。葉期の進んだヤハズソウに対しては, tryclopyrあるいはdicambaが効果的であった。以上, 除草効果については, triclopyrが散布水量あるいは展着剤濃度の如何に関わらず安定しているため最も効果的な除草剤と思われるが, 芝草に対する安全性あるいは殺草スペクトラムの面では「atrazine+mecoprop」が有効である。除草剤を使用する際には, 適用場面での雑草の種類密度, 葉期あるいは芝生の状態等を踏えて適切な除草剤を選ぶことが肝要である。