著者
鳴川 啓子 笠井 茂美
出版者
北海道教育大学
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.153-158, 2002-02-05

I子と出会って,数回目の家庭訪問のとき,彼女の口から出たことばに,返答に詰まった。彼女の傷ついた心の叫びがあった。「つらかったね」と言うのが精一杯であった。学校での友達や先生の事,色々な事が彼女に降りかかっていたのだろう。不登校という信号を出し,何かを訴えている彼女に周りにいる私たちは何をサポートしなければならないのか。ここに,学校が組織体制を組み一体となり,I子の支援に取り組んだ実践事例を紹介する。