著者
東 禹彦 久米 昭廣 谷口 龍生 箕田(宮本) 朋子 荻原 俊治 樋上 恭子
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.498-502, 2000 (Released:2010-08-25)
参考文献数
9

難治性の足底疣贅4例と小児の足底疣贅1例に10%の尿素軟膏の単純塗布による治療を行なった。受診時, 疼痛のために歩行も困難であった3症例では, 尿素軟膏外用後まもなく疼痛も消失した治療期間は2ヵ月から7ヵ月間で全例治癒した。外用中疣贅は徐々に縮小し, 最終的に消失した。作用機序は不明であるが, HPVに対して直接作用している可能性がある。10%尿素軟膏の外用は副作用もなく, 疼痛もない治療であるので, 難治の足底疣贅に対して試みるべき治療法と言えよう。