著者
富岡 洋子 米村 貴裕 長江 貞彦
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.89-90, 2003 (Released:2008-07-30)
参考文献数
4

近年,俳句は海外でも親しまれ,英語で詠まれる機会が多くなった.昔から俳句は色紙や短冊に毛筆で書き作品とする風習がある.そこで英語の俳句も筆文字で表現することにより趣ある作品を作成することが可能だと考えられる.しかし,一般に英語圏の人々は筆文字に親しみがなく,実際に毛筆で文字を書くことは困難である.そこで本研究では英語圏の人々が作成した俳句を容易に筆文字で表現するためのソフトウェアを試作した.英文字には実際に筆で書かれた文字を使用し,文字間をスプライン曲線で補間することにより筆記体を表現した.補間する曲線は線幅を変えることで筆圧の変化を表現し,ユーザが自由に変更できるようにした.
著者
米村 貴裕 古川 耕平 長江 貞彦
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.20-26, 2005 (Released:2008-07-30)
参考文献数
10
被引用文献数
1

本稿では娯楽とビジネスを結びつけた新しい形のコンテンツと,それを動作させるシステムについて述べる.開発したシステムは,Java言語(アプレット)を用いることでコンテンツをブラウザ上にて動作可能にする.これにより,ユーザは特別なソフトウェアをインストールすることなくコンテンツを動作させられる.また,本システムは専用のJavaサーバを利用し,他のユーザや単語学習型の人工キャラクタとチャットができる.一方,独自の機能として画面に表示された商品をチャットにより購入できる仕組み(特許出願)や,地図上のオブジェクトをクリックすることで,ユーザが物を視覚的に学習できる仕組みを盛り込んだ.その結果,構築したコンテンツを娯楽的な要素以外にユーザの知識向上のみならず,仮想世界と現実世界を結びつける新しいビジネスのあり方を提案するものにできた.
著者
古川 耕平 米村 貴裕 廣瀬 健一 長江 貞彦
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.114-115, 2003 (Released:2008-07-30)
参考文献数
4

3次元コンピュータグラフィックス(以下3DCG)を用いて表現されるイメージは,直感的に理解しやすいという特徴を持つ.近年,デジタル技術の進歩に伴い,教育分野においても3DCG を用いた教育コンテンツが急速に普及しつつあるが,それら教育コンテンツの開発はまだ緒についたばかりであり,更なる研究開発が期待されている.本研究では,この3DCG の特徴を教育コンテンツに生かし応用する.今回はコンテンツとユーザとの間に双方向性を持たせるために,人がものを詳しく観察しようとするときにおこなう「覗き込み」の動作を利用したビューワシステムの構築をおこなった.これにより興味の喚起を促し,ユーザの理解度を高めるためのシステムを実現できた.さらに,本システムをユーザに使用してもらい,興味の喚起や理解度に関するアンケート調査を実施した.この結果,教育コンテンツとしての本システムの有用性を確認できた.
著者
森 真幸 米村 貴裕 長江 貞彦 川端 信貴
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.2, no.3, pp.83-84, 2003 (Released:2008-07-30)
参考文献数
4

近年,高度なグラフィックス機能を持つコンピュータの普及に伴い,3DCG アニメーションを用いたコンテンツが広く普及している.3DCG による視覚的な情報は,大まかな内容を把握する際に効果がある.そこで本研究では,文書と3DCG アニメーションを組み合わせたコンテンツの作成をした.さらに,マウスの操作によって文書を表示する機能を持たせた.これにより,ユーザが必要な情報のみを提供するコンテンツを目指した.作成したコンテンツは,大洋エレックス株式会社製の位相差顕微鏡「TPC-02」の3DCG マニュアルである.本マニュアルにより,3DCG アニメーションでは表現が困難な情報を,文書で補えることを確認した.筆者らは文書の提示をユーザの操作により行える3DCG コンテンツが,IT 関連機器のマニュアルとして有効であると期待している.
著者
岸本 研志 米村 貴裕 広瀬 健一 長江 貞彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.917-919, 2001-06-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
4
被引用文献数
5 11

障害者福祉として, 視線を利用した入力装置が, さまざまな研究機関で開発されている.しかし, 特殊な機器や複雑な設定が必要であり, 瞳の微動に対応し難い等の問題点がある.そこで本研究では, これらの改善を試み, 普及しやすいシステムを試作した.