著者
糸数 裕子 板谷 清司 梅田 智広 幸田 清一郎
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.420, 2006

噴霧熱分解法によるβ-オルトリン酸カルシウム(β-Ca3(PO4)2; β-TCP)の生成に及ぼす種々の有機化合物添加の影響を調べた。出発水溶液(Ca/P=1.5)の調製では1.8 mol・dm-3 Ca(NO3)2、1.2 mol・dm-3 (NH4) HPO4、濃HNO3の他に、0.2 mol・dm-3 有機化合物を添加した。有機化合物にはカルボン酸としてグルタル酸、また糖類としてラクトースを使用した。相変化はDTA-TGおよび高温X線を用いて検討した。以上の結果を基に噴霧熱分解によりβ-TCPが生成する過程で有機化合物がどのような影響を及ぼしているかを考察した。