著者
細川 吉晴 関戸 知雄 土手 裕 平 瑞樹
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.379-386, 2016-03-31 (Released:2016-03-31)
参考文献数
8

南九州にある新燃岳と桜島の火山灰の有効利用策として、歩行者道路用の保水性インターロッキングブロックの製造に両火山灰を最大どの程度まで混合配合できるかを実験的に検討した。両火山灰は反応性シリカを含んでいたためモルタルバー法のASR試験を行ったところ「無害」であったので、ブロックに使用できることを確認した。また、保水性インターロッキングブロックの曲げ強度と吸水性・保水性のJIS規格を満足する必要があるため、両火山灰を混合する容積比3:7、5:5、7:3の3要因と細骨材への容積混入率20、30、40%の3要因を組み合わせた9配合と火山灰無混入の1配合の計10配合によるブロックについて試験を行った。その結果、容積比5:5の混合火山灰の容積混入率は、堆積火山灰の減容促進に配慮し最大30%が妥当といえる。
著者
西藤 克己 細川 吉晴 葛巻 武文 武藤 顕一郎
出版者
日本家畜管理学会
雑誌
日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 (ISSN:13421131)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.10-19, 2006

配合飼料にモミガラ炭を1%添加して372日齢の産卵鶏に給与し,夏季における糞臭気、産卵および卵質に及ぼす影響を検討した。堆積糞のアンモニアガス濃度および鶏舎内のアンモニアガス濃度は無添加区に比べそれぞれ52%および39%有意に低く,卵殻破壊強度は無添加区に比べ8%有意に強かった。一方,ヘンデイ産卵率,産卵日量,飼料摂取量,生体重,平均卵重,ハウユニット,卵殻厚,卵殻重および糞量は無添加区と有意な差は認められなかった。以上のことから,モミガラ炭1%添加給餌は夏季における堆積糞や鶏舎内で発生する臭気の抑制,卵殻破壊強度の改善に効果的であることが示唆された。
著者
細川 吉晴
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.226-233, 1988-10-31
被引用文献数
1

草丈の異なる条件下で育成牛群に対する牧柵の隔障機能を検討した。試験は草丈60〜70cm,30〜40cmおよび20〜30cmの3時期に240m^2の試験区内に平均体高110cmの育成雌子牛24頭を夕刻から翌朝までの15時間放牧し,採食跡の平面,立面的分布と架線弛みを測定した。牧柵構造は有刺鉄線4段張り,架線間隔および柵柱間隔をそれぞれ3水準とした。その結果,草丈の高い時期には牧柵構造の違いが顕著で,架線高さが30,55,80,120cmの柵柱間隔4mの牧柵や架線高さが30,50,75,110cmの柵柱間隔4mおよび5mの牧柵では,牛群の柵外への採食行動は規制され,架線高さ30〜80cm間を狭めた効果を認めた。柵外への採食行動は柵柱間隔が広いほど柵外80〜100cmまで行われた。一方.草丈が40cm以下の植生条件では牧柵構造の違いによる牛群の採食行動の差異は認められなかったが,採食跡は柵外80cm付近まで認められた。放牧試験中の牛群の脱柵はなく,成牛に適用した牧柵構造は育成牛群にも適用できるが,草丈が低い場合に30〜80cm間の架線の隔障効果は明らかでなかった。また,既報の成牛での試験結果から,柵外の採食跡が牧柵ラインから離れているほど架線の弛みの大きくなることが想定されたが,両者の間に相関はなく,牛群れの体高が成牛よりも15〜16cm低かったことから,育成牛群はいろいろな高さの架線の間から柵外へ任意に採食したものと考えられた。
著者
細川 吉晴
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.409-414, 1988-03-20
被引用文献数
2

放牧牛の頭出し行動を規制する牧柵構造を把握するために,柵柱間隔4,5および6mで架線高さ30〜80cmの間隔を狭めた有刺鉄線4段張り牧柵に,日本短角種と黒毛和種の各々成雌牛2頭ずつを供試して試験を行った。なお,架線の高さは慣行型が地上30,30,30,30cmで,試作I型が30,25,25,40cmで,試作II型が30,20,25,35cmである。放牧牛の架線間からの頭出し回数は,柵柱間隔が短くなるほど少なくなり,試作I・II型が慣行型よりも少なくなり,30〜80cmの架線間隔を狭めた効果がみられた。架線張力の低下は頭出し回数が少なくなるほど小さくなり,試作II型が最も小さかった。架線間からの最長頭出し時間は,日本短角種が30〜80cm間に1頭・試験当たり約20秒以内であり,黒毛和種が0〜50cm間に約10秒以内で,試作II型の柵柱間隔4mの場合はほかの牧柵と比べて最も短かかった。また,有刺鉄線4段張り牧柵では,隔障機能の指標として積算頭出し時間(試験時間180秒間)を検討した結果,この数値の上限値が90秒の柵柱間隔4mの試作II型が最も脱柵を規制する構造であると思われた。