著者
羽倉 淳 嘉数 侑昇
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.41-42, 1990-09-04

一般に推論規則をもたない課題に対して推論を可能にする予測推定型類推は、問題領域にとらわれない類推を実現することを目的としている.そこでは,類比検出と同時に,既知領域(base)の前提から結論への推論規則を未知領域(target)における前提に適用することによって,targetの結論を導き出す推論を行っている.baseでの推論規則をtargetに適用する類推に対してここでは,写像に基づく類推機構の構築を試みる.すなわち,(1)ファジィ類似関係による概念間類似度辞書を用いた概念の写像(2)概念間の対応付けに基づく関係の写像(3)許容値の変更による複数の類推を導入することにより,状況の変化に対して適応できる可能性を持つ類推機構の構築を試みる.
著者
羽倉 淳 嘉数 侑昇
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.57-58, 1992-02-24

これまでの推論、知識生成といった知識活動に関する研究において扱われてきた知識は一般に離散空間内で表現されており,基本的に与えられた知識を用いた知識活動が扱われてきたといえる。しかしながら,知識,及び概念とは空間的性質をもつ連続的なものであり,そこに知識活動の巧妙さが隠されていると考えられる。従って,本研究ではそういった見地に立ち,概念に与えられる特徴によって構成される特徴空間内にインスタンスを用いてn個の特徴間に関係付けを行い得られる特徴空間内の超曲面として表現される知識,すなわち,特徴間関係を用い,未知のインスタンスの同定,未知の特徴量の決定問題,さらにその他の応用へのアプローチを試みる。